こんにちは。沖縄・恩納村のリゾートホテル支配人兼経営者の高井司です。 ホテル業界5年の経験をもとに、旅行好きの方・ホテルで働く方に向けて、 ホテルと旅行のリアルを発信しています。 今回は「リゾートホテルの仕事」についてお話しします。
ホテルの仕事はめちゃくちゃ多岐にわたります。 今回は私が実際に運営している沖縄・恩納村のオディシス恩納リゾートホテル(22部屋)を例に、リゾートホテルの仕事をまるごと解説します。
今後の仕事選びに、ホテルを検討しいてる方に役に立てれば幸いです。
私のホテルでは、こんな仕事もありますよ!という方はぜひコメント欄で教えてください。

フロント:ホテルの顔、すべてのお客様対応
予約前からチェックアウト後まで
フロントは、お客様が最初に接する場所です。
チェックイン・チェックアウトの対応はもちろん、 客室の困りごと、観光案内、予約管理、ロビーの物販まで、 フロントに関わる業務は本当に幅広いんです。予約が決まる前のお問い合わせや館内見学の対応もありますので、ご宿泊のお客様以外にも対応が求められます。
小さいホテルだと、夜間対応も含めて1〜2人でこなすことも珍しくありません。 私のホテルでも、フロントのスタッフには「なんでも屋さん」的な役割を担ってもらっています。
観光案内も大事な仕事
「近くでおいしいお店ありますか?」 「シュノーケルはどこがおすすめ?」
こういった質問、1日に何度もあるんですよね。
沖縄の観光情報を把握しておくことは、 フロントスタッフの大切な仕事のひとつです。
清掃:快適な滞在を支える縁の下の力持ち
客室・プール・館内をきれいに保つ
清掃の仕事は、ホテルの品質を直接左右します。
どんなに立地が良くても、部屋が汚れていたら台無しですよね。 私のホテルはコンドミニアムタイプ(キッチン・洗濯機、ジャグジー付き)なので、 通常の客室より清掃に手間がかかります。
チェックアウト後の客室清掃は、次のお客様のチェックインまでに終わらせないといけない。 時間との戦いでもあります。

プールや共用スペースも忘れずに
客室だけでなく、プールや廊下・エントランスなど共用部分の清掃も大切です。
お客様の目につく場所はすべて、清潔に保つことがホテルの基本。 うちのスタッフは毎朝、プールの水質チェックと清掃から一日を始めています。

建物管理・修繕:ホテルを長く守る仕事
自分たちでできることは自分たちでやる
電球交換、小さな備品の修理など、 できる範囲のことはスタッフ自身で対応しています。
これ、意外と大事なんですよね。 業者に頼むたびにコストがかかるので、自分たちで動けることは動く。 小規模ホテルならではの動き方です。
専門業者との連携も必要
エアコンの故障、配管トラブル、建物の外壁補修、植栽剪定など、 自分たちではどうにもならない修繕は業者に依頼します。
オーナー様の大切な資産でもあるので、 建物を安全・清潔に保ち、長く使えるようにすることが大前提です。
セールス・朝食・宿直:現場を動かすその他の仕事
セールス:客室を売る戦略的な仕事
じゃらんや楽天などのOTA(予約サイト)での客室販売、 競合ホテルの料金調査、データ分析、広告出稿など。
「利益を確保しながら、いかに客室を埋めるか」を考えるのがセールスの役割です。 うちでは私自身も担当していますが、値決めは経営の根幹でもあります。
「値決めは経営である」:京セラ創業者である稲盛和夫さんによる経営哲学であり、私も経営の参考にしている言葉です。
もちろん、セールスをホテルコンサルティング会社に委託しているところも多くあります。それぞれの経営スタイルがあるので、何が正しいという話ではありませんが、今は自分自身で値決めをする方針をとっています。
朝食:一日の始まりを彩る仕事
朝食提供は調理・配膳が主な業務です。 22部屋のホテルでも、繁忙期は一度に多くのお客様に対応しなければなりません。
「おいしかった」の声が聞けると、本当にやりがいを感じますね。

宿直:夜間の安心を守る仕事
夜遅くのチェックイン対応や緊急対応のために、 宿直スタッフが常駐しています。
何事もないのが一番ですが、万が一のときに動ける体制を整えておくことが大切です。
経営:現場の裏で動く「全体最適」の仕事
現場の仕事とは別に、会社全体を動かす仕事があります。
採用・賃金評価・人員配置などの人事、支払い管理などの経理、 新サービス開発などの企画、資金調達、外部機関との連携、社内ルール設計など。
経営側は現場側よりも広い視野で全体最適を考える役割です。
小規模ホテルは兼業度合いが高い
大きなホテルでは各業務に専任スタッフがいますが、 22部屋の私のホテルでは、1人が複数の役割を担うことが普通です。
スタッフ同士の情報共有や横の連携、シフト調整、研修なども、 各部門が意識して動かないとすぐに穴が空きます。
規模が大きくなるほど分業制になり、小さくなるほど兼業度合いが高くなる。 これがホテル業界の現実です。
まとめ
リゾートホテルの仕事は、フロント・清掃・建物管理・セールス・朝食・宿直の現場業務と、人事・経理・企画などの経営業務が複雑に絡み合っています。規模が小さいほど兼業度合いが高く、大きいほど分業制になります。これからホテルで働きたい方・運営してみたい方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 このブログでは、旅行好きの方・ホテルで働く方に向けて、 ホテルと旅行のリアルを発信しています。 次回の記事もお楽しみに。 沖縄・恩納村のリゾートホテル支配人兼経営者 高井司
🏨 オディシス恩納リゾートホテル公式サイト:https://odysisonna.com/


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