こんにちは。沖縄・恩納村でリゾートホテルを経営している高井司です。 京都・沖縄でホテル業界5年の経験をもとに、旅行好きの方・ホテルで働く方に向けて、 ホテルと旅行のリアルを発信しています。
「経営者としてふさわしいか、まだ自信がない」
そう思っている人に読んでほしい記事です。
私がどうやってホテルの経営者になったか。銀行口座開設でヒヤヒヤした話から、インバウンド戦略で海外ゲスト7割のホテルにした話まで、正直に書きます。
オディシス恩納リゾートホテルとは
私が経営しているのは、沖縄・恩納村にある「オディシス恩納リゾートホテル」です。
ホテル自体は2020年に開業し、別の運営会社さんが運営をしていました。
私が引き継いだのは2024年2月のことです。
引き継ぎまで1か月もなかった話 (説明が分かりずらかったら、すみません)
2023年12月、親会社(ホテルオーナー)がホテルを経営するための法人
オディシス恩納オペレーションズ株式会社(※以後オディシス)を設立しました。
私がオディシスに入社し、役員になったのは2024年1月5日。
前運営会社からの引き継ぎ予定日は2024年2月1日。
役員就任から引き継ぎまで、1か月もありませんでした。
「とにかく、引き継ぎが完了するまで絶対に仕事は終われない」という雰囲気の中で、全力で取り組むしかありませんでした。
不安と期待感が入り混じった時期でしたが、不安があるからこそ今よりも自分をレベルアップさせる原動力になりました。
銀行口座開設で大ピンチ――1月30日のヒヤヒヤ
引き継ぎ準備の中で一番大変だったのが、銀行口座の開設です。
当時、弊社の代表は親会社(香港の会社)の方でした。名前だけいる形式で、現場には関わらない方です。
沖縄銀行で口座を開設しようとしたところ、問題が発生しました。
「日本に住んでいない外国人が代表の会社は、口座開設の前例がない」
承認がおりるかどうか分からない状況です。
さらに、当時私は取締役だったため、会社の印鑑がありません。口座開設に必要な重要書類の作成には、香港にいる代表の情報記入・印鑑が必要で、それだけで時間がかかりました。
解決策:私も代表になる
状況を打開するため、急遽私も代表になることに決めました。
私が代表に加わることで口座開設のハードルが下がり、無事に開設できました。
口座が開設できたのは1月30日。
すぐに親会社から資本金を送金してもらい、引き継ぎ日の2月1日にはギリギリでお金が間に合いました。
かなりヒヤヒヤしましたが、それ以外の引き継ぎ作業も同時進行で終わらせることができ、最低限の引き継ぎは完了。本格的なホテル運営が始まりました。
急遽、代表になる決断
「代表になる」というのは、人生の大きな決断のように聞こえるかもしれません。
でも私の中に迷いはまったくありませんでした。
そうするのが一番だと判断したので、すぐに動きました。
代表になったことで責任感がさらに増しました。結果的に良かったと思っています。
(あの時の自分を、「よ~やった!」と褒めたいです。)
引き継いで最初にやったこと
引き継いで最初に取り組んだのは集客戦略の見直しです。
私のビジネスの師匠・鴨頭義人さんの教えをもとに、3つの方針を立てました。
① インバウンド(外国人ゲストをターゲットにする)
② 値上げ(客室の料金を上げる)
③ 賃上げ(スタッフの賃金を上げる)
この順番で進めました。同時にではなく、段階的に実行しています。
なぜインバウンドから始めたのか
引き継いだ当時、ゲストの内訳は日本人8割・海外2割でした。
ここを逆転させる戦略を選んだ理由は3つあります。
① 外国人ゲストの方が裕福
遠くから来る人ほど観光にかける価値が高いという考え方です。
② 値上げしても購入してくれる
高い価値を感じてくれるため、料金を上げても選んでもらえると考えました。
③ 日本人が減ることは確定している現代社会
長期的に見ると、外国人ゲストも獲得するビジネスは必然でした。
インバウンド戦略――海外OTAへの切り替え
インバウンドを取るための具体的な施策は、販売するOTAを国内から海外に切り替えることでした。
選んだのはBooking.comです。
理由は2つあります。
① 引き継ぎ時点ですでに500件以上の高評価口コミがあった
口コミの数と点数は、Booking.comでの集客力に直結します。前の運営会社が積み上げてきた資産を活かすことができました。
② 世界最大のOTAで、日本人も使っている
Booking.comは海外ゲストだけでなく、日本人も使っています。私自身も京都時代から愛用していたサイトです。これだけで十分なほど、マーケットが大きいと判断しました。
結果
切り替えてから、毎月5%ずつ海外ゲストのシェアが増えていきました。
今では海外ゲスト7割・日本ゲスト3割のホテルになっています。
経営者になって良かったこと
経営者になって2年経ちました。
良かったと感じることのひとつが、経営者組合「守成クラブ」に入れたことです。
経営者にしか入れない組合で、他の経営者と知り合うことができました。
また、経営者にしか経験できないことがたくさんありました。企業理念を作ること・自分の行動指針を言語化すること・スタッフのために環境を整えること。
ただ正直に言うと、経営者になって良かったと一番感じるのはこれから先だと思っています。これから先、今の経験を活かせるのは楽しみです。まだまだ、道の途中ですね。
8. 経営者を目指している人へ
「経営者としてふさわしいか、まだ自信がない」と思っている人がいるなら、伝えたいことがあります。
まず経営者になってください。
そうすると、おのずと必要なスキルや知識を学ぶようになります。少しずつ経営者になれます。
人間は環境がすべてです。まずその環境に身を置くことで、成長していくものです。
私自身がそうでした。役員就任から引き継ぎまで1か月もなかった。銀行口座開設でヒヤヒヤした。でもその環境に飛び込んだからこそ、今があります。
とてもやりがいがあり、人生が豊かになりますよ。
まとめ
・役員就任から引き継ぎまで1か月もなかった
・銀行口座開設は1月30日にギリギリ完了
・不安があるからこそ成長できた
・インバウンド→値上げ→賃上げの順番で戦略を実行
・Booking.comへの切り替えが最もはまった施策
・今では海外ゲスト7割のホテルになった
・まず環境に飛び込めば、人は成長できる
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 このブログでは、旅行好きの方・ホテルで働く方に向けて、 ホテルと旅行のリアルを発信しています。 次回の記事もお楽しみに。 沖縄・恩納村のリゾートホテル支配人兼代表 高井司
🏨 オディシス恩納リゾートホテル公式サイト:


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